奄美の伝統発酵飲料『ミキ』って何?
奄美の伝統発酵飲料『ミキ』って何?
米とサツマイモで作る奄美沖縄の伝統発酵飲料で、名前の由来は神様に捧げる『御神酒』であると言われています。
甘酒とヨーグルトの中間のようなマイルドでさっぱりした味で、飲みやすくてとても美味しいです。

ミキ出来上がり
奄美では『ミキ』はこのようにして飲まれていました
ミキ1mlに1億個の乳酸菌またはそれ以上の乳酸菌が含まれていると言われ、胃腸の働きを助け、腸内環境をよくしてくれます。
体調不良や食欲のない時でも消化に負担なく栄養が取れる先人の知恵がこもっています。奄美では嗜好品だけではなく、夏の暑い時期の食事がわりや病院の回復食、赤ちゃんの離乳食や母乳を与えているお母さんの滋養食として広く愛飲されていたようです。
乳製品やお酒が苦手な方にも飲みやすく、牛乳、豆乳の代わりとしてお料理やお菓子に利用したり、豆乳を加えて発酵させるとヨーグルト(ミキグルト)になります。
材料も3つだけで作り方も簡単です。
お腹に優しい植物性乳酸菌をミキで日常的に腸を届け、元気で健康に過ごしましょう。
ミキの作り方
材料(出来上がり約1リットル)
- 米:250g
- さつまいも:50g(皮を剥いた状態)
- 水:1リットル
①お米を洗い充分浸水させてから水1リットルと合わせてお粥を炊く
② お米の芯まで火が通ったら火を止めて、人肌(40℃以下)まで冷ます。
できるだけかき混ぜてあげる
③ お粥を冷ます間に、さつまいもの皮を剥き水に浸しておく
④ お粥が人肌まで冷めたら、さつまいも擦って加え混ぜ合わせる 最初は重く回すのに力がいりますが、だんだん軽くなってくるので、そのまましっかり混ぜ合わせる 元種の出来上がり
※容器に移す場合は2、3割ほどスペースを空けておく
一日一回かき混ぜて発酵を促す プクプクと気泡が上がり、ほんのり酸味が出てきたら出来上がり。
滑らかにしたいときは、ブレンダーやミキサーにかける
※発酵までの日数は、季節や地域により異なりますが2日~5日くらいが目安。発酵は徐々に進みます 冷蔵庫で保存してください
美味しくなるポイント
☆いつでも混ぜるときは右回り
☆美味しくなぁれと気持ちを込めて作る
☆お粥が熱い状態のときにさつまいもを入れると、発酵菌がいなくなっていましますのでご注意ください。